頂き物のお米に、黒いシミのついたお米が多数入っていました。無害とは知っていましたし、自然の現象で、むしろいいこと…って思っていたけど、ホントかな?なぜ黒くなるの?調べたところ、なんと!あの虫が原因だったとは…
黒いシミの正体
最近は少なくなったと思っていた、白米の中のある黒いシミのついたお米。農家さんからいただいたものや、特別な育て方をしたお米を、インターネットで購入した場合、かなりの確率で入っています。専門用語で「斑点米」と呼ぶそうです。無害だとは知っていても、見栄えも悪いし、味も悪そうなので、できるだけ取り除きますよね。でも、なぜ黒いシミになるのでしょうか?
実は…あれは、カメムシが栄養を吸い取った後なんだそうです…
えぇー!カメムシってお米食べるの!!!
私は、始めて知ったので驚きました。どうやらカメムシの長い口をお米に注入し、まだ若いお米の中身を吸います。その跡が、黒く残るんです。農作物を荒らすと聞いていて、野菜類だと思っていましたが、まさか米までとは…カメムシが大量発生しているとききますが、どれだけの被害が出るんでしょう…。害虫と呼ばれているのが、カメムシの匂いによるものでない事がよくわかります。
(中には、カメムシ以外の虫によるもの、カビなどの菌によるものと原因が違うタイプのものもあります。)
どのような対策をとっているのか?
カメムシと言っても、色々な種類があり、どうやって田んぼに来るかで違いがあるようです。田んぼの雑草に生息するもの、水田に卵を産むもの、成虫で飛んでくるもの…もちろん時期も様々です。
一つは繁殖の原因にもなる、雑草を取り除く。もちろん大きな田んぼの場合、農薬を使用する事になるでしょう。
次に、カメムシが増える時期に合わせての、農薬散布。これも、時期によって、何度も行わなければ効果がありません。
最後に、周りの環境。いくら自分の田んぼを農薬散布しても、隣の田んぼが無農薬だとしたら、そこで繁殖したカメムシが飛来します。畑や雑木林があっても同じです。カメムシの繁殖しにくい環境が大事です。
ここで、お気づきでしょうか…斑点米が出ないようにするためには、「農薬」はかかせません。また、カメムシ除去の農薬は、残留する可能性も高いそうです。真っ白のお米には、農薬残留のリスクが残るんです。
とはいっても、技術は進歩し、「異物選別機」たるものがあり、光を使ってお米を透かして質の悪いお米を見分けて取り除くことが簡単に出来ます。なので、最近のお米には斑点米が少ないのもうなずけます。ですが、先ほども述べたように、農薬使用でカメムシの被害を減らしている事実もあります。安全で白い白米なのかは、見分けることはできません。消費者としては、信頼できるお米の販売所で買うか、極端に安価なお米には注意が必要ではないでしょうか。また、斑点米が混入しているからクレーム…ではなく、斑点米はカメムシが食べる事ができる環境で育ったお米と、安心して食べればいいのです。
毎日、主食で食べるものだから、安いのは助かるけど、もし、危険なものを毎日こどもに食べさせているとしたら…?もう一度、我が家のお米について見直してみませんか?
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